ラブホテルに自殺した女の霊

これは昔し、少し飲み歩いていた頃の話です。
当時、電気屋で働いていた頃、隣に小さなシルバーのアクセサリーショップがあった。
そのショップは主にボディーピアスやハードなシルバーリングなど扱うお店で、自分も何回か見に行ったことのあるショップだった。
店員は最初は男性がやっていたが、やがて髪の長い女性に変わった。
髪の長い女性は髪の毛が赤くいかにもロックが好きな格好の女の子。

隣の店だったことも有りその女の子、仮にマキちゃんという事にしますが、その女の子と飲みに行く間柄になっていた。


仕事も終わり、隣のお店に遊び肉とだいたいそこのお店も閉店作業をしている。
半開きのシャッターの中に入り、飲みに誘うってのがいつものパターン。

「飲みに行こうぜ~」
「え~私、お金ないよ」
「大丈夫だよ。いつもの事じゃん」
「じゃあ、ちょっとだけね」

という風なやり取りを交わして、飲みにくことにした。
いつもならお店のある周辺で飲むのだけど、代わり映えしないので、下北沢まで行くことにした。

お店に入りウォッカのボトルを入れて飲み始める。
マキちゃんもお酒は好きで、ぐいぐいストレートでお酒を進める。
2件目も行けばもういい感じに二人とも酔っぱらってる。

酒も周りこのまま帰るのも寂しいので、ラブホテルへと誘ったが。断られた。
それでも、この日は二人とも明日が休みだったので、粘る。

「しょうがないな~」

深夜2時も回ったころだろうか。
タクシーで渋谷のホテル街へと向かう。

綺麗そうなホテルはどこも満室。
手当たり次第にホテルを訪ねる。
そうやってやっとの思いで空き室のあるホテルにたどり着いた。

ちょっと古そうなラブホテル。
でも、マキちゃんとなら良いかな。
なんて思いホテルに入る。

室内は暖房が利いていて暖かい。
コートや服を脱ぎリラックス。

「マキちゃん・・・」

「ふふふ、ダメ」

なんてじゃれあってこれからだぞってそんな時だった。

スーッとホテルの室内へ入る入口からシャワールームに向かって、黒髪の長い女性が横切った。

「!?」


こいつ、この世のものじゃない

そう直観した。
一気に酔いが吹っ飛ぶ。
隣に下着姿のマキちゃんは酔いも回っているせいか寝だしている。
見たのは俺一人のようだ。

無性に寒気を感じそのまま布団に入り込む。
そのまま、マキちゃんも布団の中に入れてあげて様子を見る。

どうも、この部屋をうろちょろしてるみたいだ。
マキちゃんももうスヤスヤと寝ている。
ラブホテルを出るわけにもいかず、怖いので、電気を付けたまま眠ることにした。

それから、エッチもしないで何事も無く朝9時頃目覚め、お互い帰っていった。

深夜に起きた出来事はマキちゃんには話していない。

思い返すと、以前に渋谷のラブホテルで、男女のもめごとで女性が自殺したというがあり、そのラブホテルでは女性の幽霊が出ると話題になっていた事を思い出す。

もしかしたら、そのラブホテルってのがマキちゃんと泊まったラブホテルだったのかもしれない。
あ~だからどこも満室だったのに、あのラブホテルだけ空いていたのかもしれない。


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