これは私が昔体験した話なのですが。
当時はまだ20代前半と遊びたい盛り。
毎月一回、風俗でスッキリするのが毎月の恒例となっていました。
風俗店が有る街までは、住んでいるところからバスと電車を乗り継ぎ30分程度。
繁華街に着き、今日はどの店にしようか物色していた。
当時は、道端で客引きをする人も多く何人ものお兄さんに声を掛けられていた。
「どこのお店に行こうか・・・」
とは言っても、そんなにお金に余裕も無いので6000円程度の風俗店に行くことは恒例となっていた。
風俗店が立ち並ぶ、細い路地に入り一つの雑居ビルへと入って行く。
前にも来たことのある風俗店。
扉にはお兄さんが立っており「いらっしゃいませ。どうぞこちらへ」と気前よく扉を開け入れてくれた。
店内は薄暗く、ミラーボールの反射の光と、大ボリュームの曲が流れていた。
その日は、平日の昼間だけあってお客さんはほとんどいない様子だった。
男性の店員に席に案内され、女の子を待っていると、右の一番奥にもスーツ姿のをサラリーマンらしき男性がぽつりと座っていた。
サラリーマンで昼間からこんなところに来てるのか~。
と思っていたら、男性の店員さんに連れられて女の子が来た。
「サラです。よろしくお願いします。」
最初は、たわいもない話しをして、サービスをしてくれた。
時間としては30分程度だったろうか。
そして、身支度をしていると、右の奥に座っていたサラリーマンのお客さんが消えていた。
おかしいな~。
席の隣は通路となっており、誰絵か通れば必ず気づくはずなのに・・・。
男性店員さんが女の子を連れて横を通ってはいない。
さらに、このサラリーマンが出て行ったのも見ていない。
不思議だな~っと思いながら、そのお店を後にした。
そんな事もあり、もしかしたらあれは霊だったのかもしれないと思うようになり、たまたま知り合って仲良くなった年配のスピリチュアルカウンセラーに話をしてみた。
すると、そこは戦後お墓が立ち並ぶ土地だった事が解った。
それと、あそこらへん一帯の雑居ビルなどでは、霊が出る事は従業員たちの中では知られている事だったという。
現在は、昔と比べ風俗店は減ったものの、いまだにその雑居ビルで違う名前のお店が風俗営業を続けている。
いまでも、あの霊はあの近くを彷徨っているのだろうか。