曰くつきの土地 怪談・怖い話

以前勤めていた会社の話しなのですが、当時は従業員50人と余り大きい会社では無かったのですが、レクリエーションとして運動会的な模様し物をすることになった。

その会場となる場所の公園では公衆トイレでは首吊り自殺をしたという噂や、焼身自殺をしたという噂があり、周辺では自殺が多い団地で知られる場所もあった。

さらに、近くのアパートでは、めった刺しにされて死んだ有名人がおり、その後に入居した有名人も不可解な死を遂げたという事も有り、あの有名怪談師の話しにもなっていた。

そんな事を考えつつ、最寄り駅に着き公園へと向かった。

始めてきた場所なのか、それともそういった土地だからなのだろうか物凄い違和感を感じた。

そして、運動場のある大きな公園に着き、早々に着替えを済ませ運動会が始まった。

学校の運動会とは違って出番と言うのは余り無く、一応点数を競っているものの大人だし、みんな点数よりは楽しむ感じで楽しんでいた。

競技の合間に昼休憩の時間、公衆トイレに行ってみると誰かの気配と何か嫌な雰囲気がした。
ここか、焼身自殺したトイレって言うのは・・・・。

ある程度霊感がある私はすぐにわかった。

そんな場所を霊視や、何かを感じ取ろうとしたわけでは無い。
そう言う場所ってなにか感じようとしなくても解る事がある。
そして、これ以上詮索するような事はしなかった。
だって、もしそこで本当に事件が有ったとして、憑いてきたら嫌だな~という考えからだった。

なんだかんだで、ワイワイしながら夕方前に運動会は終わり、帰る事になった。

程よい疲れと言うのだろうか。
筋肉痛とかはならないだろうなという疲れ。

駅に向かって歩いていると、反対側の歩道のところに何かを感じジーと見てみる。

白装束の人、10人ぐらいだろうか、顔も白い布で覆われ全身白の集団が見えた?頭のイメージに入ってきたという感じ。
白装束の集団はきっちり一列になり、何か話したりせずゆっくりと歩いている。

まるで、何かの宗教団体かのように。

そして、その白装束の集団は明らかにこの世の者では無いというのがはっきりとわかった。

なにせ、実際に見えているのとは違い、幻のような半透明なのだから。

うわ~

やっぱりこの場所っていろいろ有るのかもしれない。

最初にこの土地に着た時の違和感。
それはやはりこの土地特有の何かが有るのだろうと思った。
霊が集まりやすい何かが有るのかもしれない。

足を踏み入れた時の違和感はまるで異世界に入ったような、この世とあの世の狭間のような感覚だった事を覚えている。

その後、家に帰ったが何か霊が憑いてきたとか、事故に遭ったとかそういった事は無く、今も何事もなく生活をしています。

また、あの場世に行くことは有るのだろうか。
多分自分から進んでは行かないだろう。

 

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