夜行バス 怪談・怖い話

これは、知り合いかが体験したお話しなのですが、地方から東京へ遊びに来る為に友達と合わせて3人で行こうという事になった。

遊ぶお金を多く使いたいと考え、少し疲れるかもしれないけど3人は夜行バスで向かう事にした。

しかし、3人はまだ若く多少の疲れなんか気にすることなく、どうせバスの中で寝るのだからと安心していた。

夜、夜行バスが発車する停留所に3人が集まり夜行バスに乗り込む。
「明日が楽しみだね~」
「いっぱい遊ぼうね」
と3人はウキウキしながらバスの発車を待っていた。

そして、夜の22:00に無事に夜行バスが東京へ向かって発射した。
バスの中には、同じような若い人たちが多く、みんな東京へ遊びに向かうのかという雰囲気だった。

バスは順調に進み、パーキングエリアに立ち寄り、少し休憩などをしていた。

深夜0:00時も過ぎたころ、明日に差し支えるといけないので、友達と話し合い眠る事にした。
しかし、明日遊ぶのに興奮しているせいか眠くない。
携帯電話を弄って、明日の遊ぶ場所の情報をみていた。
なんだかんだで0:30頃やっと眠くなってきた。
うつらうつらして、そのまま眠りについた。

眠っていると、なんだか頭が重い・・・。
頭が締め付けるような感覚におそわれた。
気圧?のせいかな?
そんな事を思いっていると、その締め付けはどんどん強くなっていく。

たまらずに目を覚ます。
頭が痛い・・・・・。

もしかして風邪?
時計を見ると2:40とまだ2時間程度しか寝ていない。
しかし、頭が締め付けるように痛い。
こんな短時間で風邪を引くものだろうか?
そう思いながらもふと気づく。

ザー
という、バスがの走る音が反響している音。
もしかして、トンネルの中なのか?

そう思って、閉めてあるカーテンを少しだけ空けて覗いてみる。
やはり、トンネルの中を走行していた。

と次の瞬間。

後ろから、白く半透明の女性が、音も無くスーッとバスを追い越しスッと消えた。

「う゛わっ!」

たまらず、声を上げて、すぐにカーテンを閉めた。
今のは何?
確かに女の人、白いワンピースの様な服装で、髪の毛は長がかった

怖い・・・。
その異様な現象に、体がガタガタを震え出した。

いや、今のは目の錯覚・・・。
気のせい。気のせい。
と自分に言い聞かせた。

気が付くと、もうトンネルは抜け様で、バスの走行の音が変わっていた。
嫌だな・・・・。
と、思いながら居るといつの間にか、頭を締め付ける痛みは無くなっていた。

しかし、幽霊を見てしまった恐怖で朝まで眠る事が出来なかった。
日が昇り、あともう少しでバスが到着する。
最後の休憩のパーキングエリアに着いたときには、友達も起きて一緒に飲み物でも買いに行くことにした。

「どうしたの?真っ青な顔して。眠れなかった?」

そう聞かれ、さっき起こった事を友達に話した。

「え?何かの見間違えじゃないの?」

「やっぱりそうなのかな~?」

「きっとそうだよ」

友達に話すことにより、徐々に恐怖感などが薄れていった。
やがて、東京に着き、大分落ち着きを取り戻していた。

その後、特に頭が痛くなることも無く、特に変わった事も起きず、東京で友達と楽しく遊ぶことが出来た。
しかし、トンネル内での体験があり、バスでまたあのトンネルを通って買えるのは怖かったので、帰りはバスでは無く新幹線にしたという。

 

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