後ろに立つ女
怪談・怖い話

これは、大学生の4人が心霊スポットとなっている、霊園に肝試しにいった話しなのだが。

7月の暑い夜、友達の家に男女4人が集まっていた。
と言うのも元々4人では飲みに行く予定だったが集まる時間がバラバラだったので、一度家に集合してから出かけようという事にしていた。
しかし、そのうちの一人が「夏だし心霊スポット行かないか?」という提案により他の3人も賛同し良く計画を立てていた。

「どこに行こうか?」

「近くだと、車で1時間程度のあのトンネルかな~?」

あのトンネルとは、女性の霊が出ると言われている旧道にある旧トンネル。
ネットの心霊スポットサイトなどにも載っている旧トンネル。

本当にヤバいところは色々あるのだが、本当に何か起こっても怖いのでそこに行くことにした。

4人は車に乗り込み旧トンネルへと向かう。

車内では、旧トンネルの話題や、怖い話で肝試しに向けて雰囲気を盛り上げていた。

なんだかんだで、話をしていると、旧トンネルに近づいてきた。
旧トンネルには新しいトンネルの横道を上って行けば行けるのだが、通行止めとなっており、近くに止めて徒歩で向かわなければならない。

旧トンネルへと向かう道の近くに車を止め車を降りた。

「やっと着いたか」

「じゃあ行く?」

「行こうか」

旧トンネルへ道は街灯も無く懐中電灯だけが頼りだった。

「マジで出たらどうする?」

「え~出るのかな~?」

少しずつ緊張もしてきたのと、夏の暑さで額に汗がにじむ。
15分ほど歩くと女性の霊が出るという旧トンネルが見えてきた。
4人は明らかに緊張をしていた。

「なんかヤバくない?」

深夜に、4人の前には不気味に口をあけているトンネルが待っていた。
口数は減り、ちょっとずつちょっとずつ懐中電灯で照らして近づいていく。
入り口に差し掛かった時、明らかにただならぬ雰囲気を感じた。

トンネル内を照らし、もしかしたらという恐怖を感じながら観察する。

すると、4人のうちの一人の菜々美さんがトンネル内の少し進んだあたりで誰かを目が合った気出したという。
とは言っても、誰も居ないし、何もないはずなのに誰かと目が合った気がしたのだった。
その時、ゾクゾクっと寒気を感じた。
この時、菜々美さんは気のせいかもしれないと他の3人には話さなかった。

「中に入る?」
「やめようよ」
「もう帰らない?」

4人は流石に不気味な雰囲気に怖がっていた。

「そうだな、帰ろう」

4人はトンネルの中に入ることなく帰る事にした。
帰りの道は少し早歩きで、早くその不気味なトンネルから離れたい一心だった。
何か出たわけでは無い、何か見たわけでも無い、しかし何かあると察したのだろう、畏怖していた。

車に乗り込み、無事に家まで帰る事ができた。
しかし、菜々美さんだけは肩が凝っているような違和感があった。
帰ってから飲みに行こうとも話はしたが、どうも盛り上がる雰囲気では無かったのでみんな帰る事にした。

菜々美さんが帰宅し、「はぁ~・・・」とため息をつく。
緊張していたせいか、どっと疲れが出た。

「お風呂でも入ろう」

浴槽に浸かりながらあの時の事を考える。
目が合ったのはなんだったんだろう?
気のせいかな?
でも、何もなかったんだから気のせいだろうと思い余り考えないようにした。

菜々美さんが浴槽を出て、髪の毛を洗っている時にそれは起こった。

髪の毛を洗いながら、急に強張りを感じた。まるで誰かに強く掴まれたように。
「え!?何?」
と思った瞬間に背中にゾクゾクっという寒気が走った。
恐る恐る目を開け、目の前の浴槽の鏡が目を見てみた。

「きゃ!!」

目の前には髪を洗っている自分と、後ろに髪の長い女性が立っていた。
青白い顔で髪はボサボサでうつむき、こちらをジーと見つめている。

「!!!!」

余りの恐怖で声が出ない。
そして、体が動かない。

その時に気が付いた、目が合ったのはこの人だ。
と思た瞬間にスーッっと消えていった。

すると、体の緊張も解けた。

余りの恐怖に、簡単にシャワーで泡を流し、体を洗うのも忘れ、浴室を出た。
パジャマに着替え、布団に潜り込む。

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

布団の中でガタガタ、ブルブル震えが止まらない。
結局、その日は朝まで眠る事が出来なかった。

翌朝、この体験、トンネルで目が合った事を一緒に行った友達に話したところ、霊を連れてきてしまったのではないかという事で、近くのお寺に集まった4人でお祓いしに行った。

その後、怖い女性の霊は出ることも亡くなったという。
そして、他の3人も何事も起きなかったという。

たとえ、霊がはっきりと見えなくても目が合う感覚があったら、もしかしたら・・・。

 


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