家の近くにいた中年の浮遊霊 怪談・怖い話

よく一緒に遊んでいた年上の女性、カズエさんって方が居たのですが、この人は霊感があり時々不思議な体験をしてる人だった。
そして、自分も霊感がある方なので気が合い仲良くしていた。

このカズエさんって人の霊感の波長が自分の霊感の波長と合い、今まで以上にの存在を確認できるようになっていた。
それはカズエさんも同じ様で、一緒に居る時によくこんな会話をしていた。

「あそこにいるよね?」
「居るね~」

なんて会話もよくしていた。
そんな中うちに遊びに来た時の話しです。


当時住んでいたところは駅から歩いて12分ぐらいの駅からほどほどの距離の1Kの賃貸アパート。
そんなどこにでもあるような家で二人で遊んでいた。

日も暮れ、8時頃になり飲みに行こうという事になった。
家を出て、隣の賃貸アパートの二階へと上がる階段の下の部分に、その男性の霊は居た。
カズエさんも気づいたらしく、二人は黙る。
気づいていないふりをしてそのまま、大通りへと向かった。

しかし、後ろにぴったりと男性の霊が憑いてきてるのは分かった。

家を出て50mぐらい歩いたぐらいだろうか、様子を伺う。
男性の霊は40代ぐらいのサラリーマン風

「憑いてきてるよね?」
「そうだね~どうしたものかね?」

ただ、この浮遊霊だというのは分かった。
二人とも、時期にどこかに行ってしまうだろうという考えが有り、そのまま飲み屋に向かうことにした。

店に到着。
店は30人ほどが入るお店で、雰囲気が良い。
店には数組のお客さんが居て、自分たちはカウンターに座り、お酒を注文する。

憑いてきたサラリーマン風の霊はまだ後ろにいる。

困ったものだな~
いつまでついてくるのだろうか?
そんな事を考えながら、酒と会話を楽しむ。

入ってから30分ぐらいしたぐらいだろうか。
カウンターに座っていたお独りの客さんが、帰るみたいで会計を済ませた。

「また来るね~」
「はいよ~」

そんな常連さんの受け答えをして、トイレに入った。
と、同時にスッっと自分たちに憑いてきていた男性の霊が、その常連さんのお客さんの真後ろに憑いて入っていったのが分かった。
トイレから出てきた常連さんは、そのまま扉を開けて帰っていったが、男性の霊も同じく憑いて出て行った

「出て行ったのは良いけど、あの人大丈夫かな?」
「どうだろう、ただの浮遊霊だから大丈夫じゃないか」

そんな事があり、2時間ほど飲んで店を後にした。

その後、その常連の男性がどうなったかは知らないが、1っか月ぐらいぶりにその飲み屋で見かけたが、特に変わった様子はなかった。

でも、家の近くに居たサラリーマン風の浮遊霊は何だったのだろうかと、今でも謎です。

そんな、体験があったせいか、二人が居ると見えないものまで見えてしまう。感じてしまう。
と言うのがあまり好ましくなく、カズエさんとの関係も疎遠になっていった。

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