知り合いの家に止まった時の出来事なんだが、夜も更けそんなに遅くは無いのだが寝る事にした。
深夜に、知り合いの家の子供がいきなり大声で泣き出した。
窓の方を見てみると、そこには黒くモヤモヤとしたオーラみたいなものを発した中年のおじさんんが窓にベッタリと手を当て無表情に中を覗き込んでいるのが見えた。
この部屋は、4階で外から人が中を覗くなんてことは有りえない。これはこの世の者では無く幽霊のたぐいだという事はすぐに気が付いた。
それは、オーラの様に黒いモヤを纏って尋常じゃない雰囲気。死神のたぐいだと直ぐにわかった。
覗き込んでいるものの無表情で余りこちらには興味が無い感じではあった。
そして、暫く経つと死神らしき中年の男性は風に流されるように歪んで消えていった。
なにも無くてもただ彷徨っているのも居るんだなと感じた夜だった。